概要
ゲームなどをする上で、コントローラの操作からディスプレイの表示までに発生する遅延のポイントを説明する。
モニタの種類別遅延のなさランキング
遅延のない順に、
- SDブラウン管
- 補正を切ったHDブラウン管のネイティブ表示
- 補正ありのHDブラウン管表示
- ゲーミングモニタやREGZA等でのゲーミングモード
- 映像補正が効いた液晶モニタや液晶テレビでそのまま描画
遅延の種類
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ゲーム機orPC由来の内部遅延
例を上げるとPS3とXbox360。コントローラ変換や基盤由来で操作から映像出力までに遅延が発生してしまう。これはハード由来なのでどうしようもできない。PCの例で上げると、Win7等でのAeroを有効にすると3フレーム遅延するのが有名。これは描画の処理に由来するので、OFFにする等して対処できることもある。
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モニタ由来の内部遅延
モニタの映像補正や、昔の液晶などで表示の処理に余計な回路が絡んでたりすると、その分遅延する。電子回路を触っていても、繋いでいる素子の数によって信号の遅延が体感できるが、それとほぼ一緒。従って、TVよりPCモニタだと遅延が少ないケースが多いのは、これのせい。PCモニタは高級機でもない限り補正回路が少ないので遅延が少ない。
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応答速度
画面を書き換えるにあたってかかる時間。これはパネルの特性に由来するので、買うモニタを選別すれば対処できる。基本的にTNパネルが早く、VAやIPSは遅い。ブラウン管は最速なので遅延は体感不可レベル。最近の機種はオーバードライブ回路で書き換えを強制的に早め、遅延を少なくする機能が載っている事が多い。
それぞれの機種の説明
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SDブラウン管
PS2以前のゲームをやるなら最適なモニタ。遅延は皆無で音ゲーや格ゲーには最適。液晶よりも色が綺麗に映り残像もない。ただし筐体がでかいのと、状態が良いモノはほぼないと言っていい。処分するのも手間。マニアしか買わないだろう。
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HDブラウン管
最新ハードウェアでも綺麗に映るモニタ。ネイティブ表示させてやれば遅延なく映る。ただしHDMI端子がある機種は日本にないのでお高い変換端子が必要になる。筐体も100kg近くあり邪魔。状態が良い物はまずない。マニア向け。
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プラズマ・有機EL
最新ハードウェアでも綺麗に映り、HDMIもあるので手間もかからない。ただし日本だともう生産終了。液晶より綺麗で残像も殆ど無い。ポストブラウン管だったが液晶の価格競争に負けて撤退。状態の良いものはあるが、むちゃくちゃ高いので液晶買ったほうがいいでしょう
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液晶
今の主流。ゲームしかやらないならばPCモニタを買ったほうが遅延が少ない。テレビも欲しいならばゲーム機能を売りにしているものを買ったほうが良いだろう。東芝のREGZAが筆頭。パネルの種類はTNの方がゲームに向いているが、今の機種は先述の機能によりそれほど差がない。IPSの方が視野角・発色が優れているのでそちら買っても良いだろう。
おすすめ機種
代表的なものを挙げておく。
- BenQ 24型 GL2460HM(AA) 余分な機能がついていないTNモニタ。2万以下。
- EIZO 23.8型 FS2434-R(AA) 日本企業のモニタ。ゲーム用IPSモニタなので遅延が少なく発色も良い。ただし高い。
- 東芝 32V型 REGZA 32S8(AA) こちらはテレビ。ゲームモードを売りにしてるのは東芝とSONYくらい。安物でもちゃんとゲームモードは載ってる。応答速度的には普通のハイビジョンの方が有利。
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