概要
自己啓発の分野で名著のデール・カーネギー 「道は開ける」(AA)を読んだのでその要約を記す。
どんな本か
章ごとに「どう生きたらよいか」というタイトルがあり、様々な人の体験談が綴られ、最後にまとめがある。
体験談読んで共感したりする必要がなければ最後のまとめだけ読めばよい。ただ、要点だけだとイメージしにくいところもあるので、本買ってしっかり読んだほうがいいです。
PART1 悩みに関する基本事項
- 今日、一日の区切りで生きよ
- 未来を不安に思ったり、理想の未来を妄想したりして、今を現実逃避していないか?
- 過去を後悔して、現在を傷つけていないか?
- 朝起きたとき、「今日を精一杯がんばろう」と誓っているか?
- そう考えることによって、人生を豊かにできるだろうか?
- それらをいつからはじめるべきか?明日?明後日?または今日?
- 悩みを解決する魔術的公式
- 「起こりうる最悪の事態」を自問する。
- やむをえない場合は、その事態を受け入れる覚悟をする。
- それから落ち着いて、最悪状況を好転させるよう努力する。
- 悩みがもたらす副作用
- 事実を直視し、悩むことをやめる。そして何かをやってみる。
PART2 悩みを分析する基礎技術
- 悩みの分析と解消法
- 第一問 私は何に悩んでいるか?
- 第二問 それに対して私は何ができるか?
- 第三問 私はどういうことを実行しようとしているか?
- 第四問 私はそれをいつから実行しようとしているか?
- 仕事の悩みを半減させる方法
- 問題点は何か?
- 問題の原因は何か?
- 幾通りの解決法があり、それらはどんな方法か?
- 望ましい解決法はどれか?
PART3 悩みを早期に絶つ方法
- 心の中から悩みを追い出すには
- 忙しい状態になること。悩むのは悩む暇があるから。悩みを抱えている時ほど忙しく活動しろ
- カブトムシに打ち倒されるな
- 気にする必要もなく、忘れても良い小さい事で心を乱してはならない。「小さいことにこだわるには、人生はあまりにも短い」
- 多くの悩みを締め出すために
- 「記録を調べてみよう」。そして自問する。「平均すると、不安の種が実際に起こる確率はどれほどだろうか?」
- 避けられない運命には調子を合わせる
- 決まった運命なら悩まずにさっさと従い、それを忘れる。
- 悩みに歯止めをかける
- 現在の悩みはどれほど重要性があるか?
- その悩みの損切りラインをどの時点で出して、悩みを忘れるべきか?
- その悩みに対してどれほどリソースを注げばよいか?既に注ぎすぎてないか?
- おが屑を挽こうとするな
- 腹水盆に帰らず
PART4 平和と幸福をもたらす精神状態を養う方法
- 生活を転換させる指針
- 快活に考え行動すれば自然に愉快になる。
- 仕返しは高くつく
- 仕返しはしてはならない。結果的に自分が傷つく。嫌いな人について考えたりして、自分の時間やリソースを無駄にしてはならない
- 恩知らずを気にしない方法
- 恩知らずを気に病む代わりに、元々人間は恩知らずであると考える。
- 幸福を見つける唯一の方法は、感謝を期待することではなく、与える喜びを得るために与えることである。
- 感謝の念は後天的に「育まれた」なものである。子供に感謝の念を植えつけるためには、子供に教え込まなければならない。
- 百万ドルか、手持ちの財産か
- 厄介ごとを数え上げるな、恵まれているものを数え上げよう
- 自己を知り、自己に徹する
- 他人の真似をするな。自己を知り、自己に徹しよう
- レモンを手に入れたらレモネードを作れ
- 運命が損害をくれたら、それで利益を生み出せ(利益を享受するだけなら誰でもできる)
- 二週間でうつを治すには
- 他人に興味を持つことで自分自身を忘れよう。毎日誰かの顔に微笑みが浮かぶよう善行を心がけよう
PART5 悩みを完全に克服する方法
- 私の両親は如何にして悩みを克服したか
- 祈りは悩みを具体化する。具体化していないものは対処のしようがない。神を信じる必要はない。
- 祈りは重荷を分担するような気分にさせる。悩みを自分だけで抱え続けることは難しい。誰にも話せないときは神に祈って重荷を分担するような気持ちになる
- 祈りという行動が、悩みを解決しようという行動の第一歩になっている。そこから徐々に実際の行動へ繋がる。
PART6 批判を気にしない方法
- 死んだ犬を蹴飛ばす者はいない
- 不当な非難は、しばしば偽装された賛辞である。正しくないものはいずれ正される。
- 非難に傷つかないために
- 最善を尽くせ、その後は古傘をさして非難の雨が首筋から背中へ流れるのを防げばよい
- 私の犯した愚かな行為
- 自分の犯した愚行を記録しよう。人間は完全無欠にはなれない。そして、建設的な批判を進んで受け入れ求めよう
PART7 疲労と悩みを予防し心身を充実させる方法
健康法的内容
- 活動時間を一時間増やすには
- 疲れる前に休もう。そうすれば自然と活動時間に一時間付け加えることができる。
- 疲れの原因とその対策
- いつでもリラックスしていること。猫を見習え
- できるだけ楽な姿勢で働くこと
- 一日に4,5回、自分を点検する。余計なことに労力を注いでいないか?それがくつろぎの習慣に繋がる。
- 一日の最後にどれだけ疲れているか確認する。原因は仕事のやり方が悪いためだ
- 疲労を忘れ、若さを保つ方法
- 感銘を受けた作品をメモする。感動した言葉、文、引用を記録し、憂鬱なときは見返す
- 他人の欠点にいつまでもこだわらない。逆に良い点を記録していけば、理想の相手だと気づくだろう
- 近所の人々に関心を持つ。健全で好意的な関係を築くことは人生にプラスになる。
- 寝る前に明日のスケジュールを整え、確認する。仕事に追われるときほど、やることが確認でき気が休まる。
- 緊張と疲労を避け、リラックスすること
- 疲れたと思ったら床に寝転がり、体を伸ばす。転がっても良い。一日二回以上。
- 時間がないならいすに腰掛ける。背が硬く、まっすぐなものがよい。手のひらを下にしてももにおく
- 全身の筋肉を部分部分で緊張→弛緩させる。その後、頭をぐるぐる回す。
- 顔のしわやとげとげしさに気をつけ、それをなくす。額の八の字や口元のしわを伸ばす。
- 疲労と悩みを予防する四つの習慣
- 当面の問題に関係する書類以外は机の上から片付ける。
- 重要性に応じて物事を対処する
- 問題に直面したとき、判断する材料を持ち合わせているならその場で判断する。延期してはならない。
- 組織化・代理化、管理化することを学ぶ。過労の原因である。
- 疲労や悩みの原因となる倦怠を追い払うには
- 毎日自分を励ます。明るい暗示をかける。気や言葉から人生が作られる。
- 不眠症で悩まないために
- 眠れないときは、眠くなるまで仕事をするか読書をする。
- 睡眠不足で死んだものはいない。不眠症で悩むことが有害だ。
- 神に祈る。安らぎを得る詩を繰り返し読む
- 体をリラックスさせる
- 運動し、起きていられないほど疲弊する。
PART8 私は如何にして悩みを克服したか
今までの内容を実行した人の体験談。カーネギー信者の感想です。内容がダブってるので読み飛ばしてOK
- 突然私を打ちのめした6つの苦悩
- 今日という日は、昨日あなたが思い煩った明日なのだ。悩みが間違いなく起こるという保障がどこにある?
- 私は一時間以内に楽天家に変身できる
- 歴史を読め。一万年という尺度で物事を判断しよう。少々の悩みなど永遠という観点からすれば取るに足らないことである。
- 私はどのように劣等感から抜け出したか
- よくわからなかった。要点が書いてない
- 私はアラーの楽園で暮らした
- 避けようのない事態は受け入れ、その後に活動する。そして残ったものを寄せ集めよう
- 私が悩みを克服した5つの方法
- 歓喜と情熱を持って生活する
- 興味をそそられる本を読む
- 運動をする
- 仕事をしながらくつろぐ
- 適切な視野から悩みを観察する
- 昨日も耐えた。今日も耐える。
- 今日、一日の区切りで生きる
- 翌朝まで生き延びられるとは思わなかった
- 悩みは自分の責任である。自分の気の持ちよう
- 体育館でパンチングバックを打つか、ハイキングに出かける
- 悩んでいるときは頭を使わず、筋肉を使って運動する。
- 私は「バージニア大学出身の悩める男」だった。
- 自分の悩んでいる問題は何か、はっきりさせる。
- 問題の原因を見つける
- 問題解決について、直ちに建設的な努力をすること。
- 私はこの一節によって生きてきた。
- 健全な宗教は人生を豊かにする。
- 私は底まで落ちて生き残った。
- 半死半生の経験をし、それを切り抜けると、日常の悩みなど取るに足らないことに気づく
- 私は世界一の間抜けだった。
- 物事を深刻に考えすぎないこと。笑って吹き飛ばせるか試してみる。
- 私は常に兵站線を確保した。
- 物事には100%誠実に対応する。借金すら完済する。
- 新しい計画を始めるときは、金に困ったときの切り札を用意しておく。
- 私はインドで神の声を聞いた。
- 悩むことを神にゆだねて、悩むことをやめる。
- 保安官が玄関から入ってきたとき
- 避けようのないものは受け入れよ。落ちるところまで落ちれば後はあがる努力をするだけだ
- 悩みこそ最大の強敵だ。
- 勝負時は自分を励ます
- 悩むことの馬鹿らしさを思い出す。
- 祈る
- 孤児院へ入れられないようにと神に祈った
- 悩む暇がないほどに働く。活動する。
- 自分にある祝福を数える
- 私の胃はカンザスの旋風のごとく暴れた
- 病は気から。薬を使う前にまずは気持ちを静める。
- 皿洗いをする妻から悩みの解消法を知った
- 明日の重荷に加えて昨日の重荷を今日背負ったら誰でも躓いてしまう。過去や未来を悩むのはやめよう
- 私は答えを発見した。
- 惨めになる秘訣は自分が幸福かどうか悩む時間を持つことである。悩んでいるときこそ忙しく活動しよう
- 時間が多くのことを解決してくれる。
- 時間が多くのことを解決してくれる。今日の悩みも時間が解決してくれるだろう
- 私は口を利くことも指一本動かすことも禁止された。
- 起こりうる最悪の事態を直視せよ
- われこそは偉大な追放者である。
- 私はとても忙しい。悩んでいる暇などない。
- ほかの事を始めるとき、以前のことは全て追放する。新しいことを始めることが休息にもなる。
- 一日の仕事が終わったら、机と心から仕事を一掃する。
- 悩み続けていたらとっくに墓場へ行っていた。
- 自分で編み出した法則の一覧表を作ってみる
- 胃潰瘍や悩みと縁を切るために職業と心構えを改めた。
- 自身の否定的な感情や厭世摘感情が心身を悪くさせる。明るい思想が心身を健常にする。
- 私は緑の信号灯を求めている。
- 神に祈る
- ロックフェラーは如何にして寿命を45年延ばしたか
- 悩みを避ける
- くつろぐ
- 食事に気をつける。腹八分目
- くつろぐことを知らない人は自殺に向かっている
- しっかりくつろぐ
- 本当の奇跡が私に起こった。
- 仕事に没頭し、家族を大切にし、悩む時間を作らない。
- フランクリンは如何にして悩みを克服したか
- ある事柄について、賛成と反対の意見を紙に二分して分けて書く。数日考えて思い浮かんだ賛成・反対項目を書き記す。その後、互いに打ち消しあう意見は消していく。そしてバランスシートを作り、さらに数日考えた後、決断する。
- 悩みのために18日間も固形物を口にしなかった。
- 悩みの魔術的公式を当てはめる
- 精神的に受け入れる
- 覚悟を決め、事態が良くなるよう努力する
- 祈る
感想
読んでみると結構当たり前のことしか書いてない。けれども社会人になるといつしか忘れ去られる内容ばかりです。
世に出てる中身スカスカの自己啓発本だと上記の内容と似たことを書いてある場合が多いので、内容ダブってたら「ああ、カーネギーのパクリか」と思ってもいいんじゃないんでしょうか。
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