0.概要
キャリア製スマホのXIG01にカスタムROMをインストールする。インストールまでの手順をその1に、インストール後の設定を[その2]に記載する。
1.BootLoaderをUnlockする
1.1.はじめに
カスタムROMを導入するためにはカスタムリカバリが必要になる。カスタムリカバリを導入するためにはBootLoaderのUnlock(通称BLU)が必要になる。
Xiaomi製のスマホは共通して、Xiaomi公式に申請する必要がある。しかも申請してから1週間待機時間が必要になるルールなので、さっさと申請したほうが吉。
SIMカードが必要なので契約しておくこと、Unlock時に初期化されるので、やるなら購入直後がおすすめ。
1.2.手順
- この記事がわかりやすいので最初に見ておくこと
- 公式アンロックサイトにアクセス
- [Unlock Now]をクリック後、Mi Unlockをダウンロード。Zipの中の[batch_unlock.exe]を起動する
- 左下端の[Sign in]を起動してMi Accountでログインする。Mi AccountはXIG01の初回セットアップ時に作らされるのでそれでログインする。パスワードがわからない場合はXIG01の[設定]→[Miアカウント]→[ヘルプ]からパスワードリセットができる
- XIG01の[設定]→[デバイス情報]→[MIUIバージョン]を7回タップして開発者オプションを有効にする
- XIG01の[設定]→[追加設定]→[開発者向けオプション]→[OEMロック解除]を有効にする。パスワードは画面のロック解除と同じ
- 同階層の[Miアンロック状態]を開いて[同意]→[アカウントとデバイスを追加]をタップ。SIM通信がいるので予め指しておくこと。
- 電源を切って、fastbootモードで起動(音量下+電源ボタン)し、USBケーブルでPCとつなぐ
- これまでの操作が問題なければ[batch_unlock.exe]の画面に端末のIDが表示されるので、選択して[Unlock]をクリック
- Messageに[Please unlock 168 hours later~]が出たらひとまず準備OK。公式でunlockに168時間(1週間)待たされるので気長に待つ。
- 1週間待ったら[8],[9]を実行。
- [au]のロゴで止まるので、そのあとUSBを抜くと初期化されて初期設定画面に戻る。初期設定を実行し完了。
- 電源起動時、[mi]のロゴが出ている最中上部の南京錠マークが外れていればUnlock成功
2.TWRPを導入する
2.1.用意するもの
- PitchBlack Recovery - TWRP+ツールセット。TWRPの他にMagisk等のツールも含まれている(個別でインストール作業必要)。純正もあるが、こちらのほうが便利。本体のダウンロードはここ
- ADB minimal - Androidをコマンドラインで操作するライブラリの最小構成セット。初回にtwrpイメージをスマホに転送するのに必要。
2.2.手順
- スマホをセットアップしておいて、画面ロックを解除する。[設定]→[セキュリティ]→[画面ロック]→[なし]を選択
- PitchBlack Recovery本体をダウンロードして解凍。
- Minimal ADBをインストールする
- Minimal ADBのインストール先でadb.exeがあるフォルダに、解凍したPitchBlack RecoveryフォルダのTWRP\recovery.imgをコピーする
- Unlockしたスマホ本体をFastbootモードで起動してUSBでつなぐ
- コマンドラインを起動
- adb.exeがあるフォルダまでコマンドラインで移動して[fastboot flash recovery recovery.img]を実行
- OKAY[時間 s] finished が出れば完了
- ケーブルはそのままでスマホの電源キー+音量UPボタンを押し続けてリカバリーモードで起動する
- [PitchBlack Recovery Project]が表示されればインストール完了。こっから各種ROMやRootツールを入れる
- PCからスマホのドライブを開いて、[2]のrecoveryのzipをそのままコピーする。
- [Install]をタップしてコピーしたファイルを選び、[Swipe to Flash]
- 終わったら音量Downボタンを押してRecoveryの再起動
- Recoveryが再起動すれば導入完了
3.カスタムROMをインストールする
3.1.用意するもの
- カスタムROMイメージファイル - フォーラムを見ると使えるのは5種類。特定のOSがイイ!というのでなければ、基本的に最近更新しているOSを使うべき。セキュリティ更新や修正が反映されるので。
AOSPをベースに改造しているだけなので中身はほぼ同じ。細かい機能やチューニングが違うだけ。 - ArrowOS - 2021年6月
- LineageOS
- RevengeOS
- dotOS - 2021年2月
- CrDroid
- Xiaomi.eu - Xiaomi純正ROMのカスタム品。Firmwareのアプデが含まれるので入れておいたほうが良い。auの起動ロゴが消えるので起動が早くなる
- GAPPS - カスタムROMは軽量化のためGoogleアプリを含まず自分で入れる必要がある。各OS毎に専用ダウンロードページがあるっぽい
- XiaoMiTool V2 - ROM焼きツール。TWRPでやる操作を代替してくれる。パーティション問題を自動で解決してくれるのでこれを使う。操作方法等はこちらから
3.2.手順
- ArrowOSを例に説明。カスタムROMイメージはDownloadサイトから[Xiaomi]→[monet]と選び、[Arrow-11.0][Official]と選んで[VANILLA]と[GAPPS]を両方ダウンロード
- スマホをUSBデバッグモードで接続。[システム情報]→[ビルド番号]を7回タップして開発者オプション有効後、[システム]→[開発者オプション]→[USBデバッグ接続を有効にする]
- XiaoMiToolを起動し、[Agree]→左側のnormally側の[Choose]を選択→端末がリストに表示されていれば選択して[Select]。なければUSBデバッグ接続できていない
- 選択後、端末認証が行われる。正常に終わると選択肢がでるので[Custom ROM~]を選択
- [Local Rom file]を選択して、[+]を選択し、
1 - Xiaomi.euファイル
2 - カスタムROMイメージ
3 - GAPPS
の順で選択し、[Continue]を選択。順番注意! - TWRPのインストール確認。済んでいるので[Continue]選択
- ちゃんとバックアップしとけよ確認。[Continue]選択
- スマホが再起動され、TWRPが立ち上がり、自動インストールされる
- [Installation completed successfully!]と出れば完了。
- スマホが立ち上がって、カスタムROMの起動ロゴ、初回セットアップ画面がでれば成功。
- 失敗する場合は[5]を1つずつ順番に選択して実行すること。
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