落車で鎖骨骨折したので治療日記を記す。その2

概要

 自転車でコケて鎖骨骨折したので、その時の治療日記を記す。詳しい症状はその1を参照のこと。
 その2では入院当日~退院日までの4日間を記す

注意

 怪我の状況や年齢・体調によって治療内容・期間・費用は変わるので自分で判断せず医療機関の指示に従ってください。
 病院の施設・費用は各地・各社によって違うので参考程度に。

入院当日

 日曜午後一で受付。誓約書を回収されたあと、まずはPCR検査を受ける。鼻に綿棒つっこまれる(インフルエンザと同じ)。1時間程度で結果がでる。
 PCR検査が陰性なので、晴れて入院。部屋に案内される。運良く大部屋が埋まっていて、追加費用なしで2人部屋へ入院。しかも相方が空いていて実質個室運用。ラッキー。

 看護師から入院の説明とかんたんな体調チェックを受ける。申請していたアメニティを受け取る。
 スマホの充電はテレビ・冷蔵庫アメニティを受けてないと使えないとのこと。ベット上部にもコンセント穴があるが、医療用機器用なので使わないでおいた。使うつもりなら看護師に確認したほうが良い。
 手術のため、シャワー室で身体を洗うよう言われる。風呂はないが介護椅子がある。温泉施設のシャワーみたいな感じ。アメニティの石鹸類は共有だった。洗ったらアメニティの寝間着に着替える。

 ここから夕食~就寝まで最後の自由時間。夕食は通常食から介護用食まであるが、申請は1週間前期限なので年寄りや持病がなければ通常食に固定。はし・フォーク・スプーンが提供されるので片手が動けば食いづらいが介護不要。
 0時以降は水を含めて飲食禁止なので、ここらでしっかりトイレいっとくと手術後汚れなくて良い。

手術当日(入院2日目)

 9時半手術開始で8時までに準備しろとのこと。それまでに下着は紙おむつだけ履いて、手術服に着替える。手術用靴下を履く。一人じゃ絶対に履けないくらい固いので看護師にやってもらう。
 8時過ぎ、点滴用の針を刺される。これをつけたら退院まで自由が無くなり、激痛の日々が始まると思っていい。手術室の説明を受けて、歩いて手術室へ。ドラマでよくあるベッドに乗りながらは急患じゃないとしません。

 手術室へ。手術台に寝転がり、麻酔の準備。超音波機で首の神経の場所を調べる。確定したら、まずは首から下の痛覚をなくす麻酔を打つ。この注射が結構痛い。しかも刺したあと、そこから2回奥まで刺す作業があり、そのたび首の中をごりごりやられてる感覚。
 次に全身麻酔。点滴針から入る。なんか冷たい異物が入ったなあという感覚ののち一瞬で意識を失う。

 起きたら手術が終わっている。まだ手術台。その後意識確認したらベッドで病室に戻る。痛覚麻酔のため意識朦朧。肩は三角巾固定。点滴、胸にパルスメーターの管、鼻に酸素管などを身体につけられなんにもできない。ひたすら寝る。昼に終わったが昼飯はもちろん抜き。
 夕方あたり、痛覚麻酔が抜けてきて意識がはっきりする。肩腕を固定されるので指がしびれるので何度か起き上がるが激痛と身体中のケーブルの煩わしさで起き上がるのが億劫になる。リハビリの先生によるとタオルをベットと肩の間に挟んで高さを上げてやれば軽減されたらしい。トイレは飯まで我慢した。

 相席に入院患者がくる。爺さんだった。この時はおとなしかったので特に気にならず。

 夕食。激痛かつ三角巾固定かつケーブルのせいで非常に食べにくい。何度もこぼした。この時ぐらいは看護師の介護をうけても良いと思う。歯磨きはベッドの上で行った。水や歯ブラシの歯磨き粉はヘルパーが用意はしてくれる。トイレは点滴があるので看護師同伴で行う。立てないならベット上でボトルにするが、立てたので車椅子でトイレに行った。

 就寝。三角巾固定による指のしびれ、点滴打ってもなお激痛、ケーブル類、とくに血中酸素濃度を測る機械を指につけなければならず非常に邪魔。何度も寝ようとしたがすぐ覚醒してしまう。この夜が一番キツかった。

入院3日目

 朝食。昨晩眠れなかったので眠い。なんとか食べてひたすら寝る。

 昼食。このあたりでパルスメーターのケーブル類を撤去してもらい、点滴針だけになった(夜に点滴があるので針は抜けない)。トイレも行きやすい。先生に治療結果を教えてもらい成功したことを知る。体調を聞かれ、しびれの件を話した。神経は特に傷つけてないので様子見。また、ガーゼの交換をした。
 リハビリの先生に患部の動かしていい範囲を教えてもらう。概ね三角巾つけて動かせる範囲とのこと。この時点で三角巾から腕を抜いてよくなった。1日中三角巾固定だったため筋肉が硬直して腕が動かなくなっていた。とにかく可能な範囲で首・肩・肩甲骨を動かしたほうがよいとのこと。筋肉が固まるので。
 術後2週間は三角巾固定(ただし時々腕を伸ばすこと)。術後3週間は腕を肩より上に上げてはいけない。激しい運動禁止。ベットから起き上がる時は三角巾で固定して起き上がること。
 暇な時間は廊下を往復しながら首・腕を動かした。同階の入院患者は9割老人であった。そりゃそうか。

 相席の爺さんが自分がもってきた薬のことでキレだす。病院の運用ルールが気に入らないらしいが、こんなところでキレてもルールは変わらないし看護師と不仲になって扱い悪くなるだけなのでキレるだけ無駄だろうと思った。うるさいので静かにしてほしい。そのくせ聞いてもない自分語りをして看護師の時間を奪うのでああはなりたくないなと思った。

 夕食。この頃には腕が上げられるので両手で食べた。その後最後の点滴を受ける。シャワーはもちろん禁止。やることはないし動くと痛いので寝たいが就寝にはまだ早いので部屋が明るくて寝れない。手術時につけていた紙おむつは手術中漏らしてなかったのでずっと履いていた。明日退院だし我慢できる。あとトランクスより脱ぐのが楽。

 相席の爺さんが最後の点滴を待たされてキレる。対応してる看護師はキレる直前の対応をしていないので理不尽にキレられる。傍から聞いてて可愛そうであった。そんなに真摯に対応してほしければ金出して個室にいけばいいのに。翌日退院で短い入院生活のようだし、いちいちキレるなよと考えつつ共有部屋のリスクを思い知らされた(追加料金を払わないことによる患者の質の問題)。話を聞くに前回入院時に同病院の医者と喧嘩した問題児とのこと。本人は武勇伝のように語っていたが恥ずかしいだけだろ…。

退院日(入院4日目)

 朝食。最後の飯。相席の爺さんは機嫌が治ったのか静かで良かった。点滴の針も外され完全に自由になる。針だけでも地味に痛かったので。
 
 退院の準備。入院直後の服に着替える。荷物をまとめる。紙おむつは病室の蓋があるゴミ箱に。
 今後の治療の説明を受ける。1週間後傷口の抜糸、その後最初の整形外科で月1のリハビリ。シャワーは術後72時間までは禁止らしい。また、シャワーをあびるならガーゼは必ず変えろとのこと。
 請求書がくる。おおよそ18万円でおつりがでるくらい。事務の人から限度額適用認定証が来てから後日支払いでよいと言われたので今日は支払わず帰る。

 退院。忘れ物チェック。処方される薬の説明。よくある痛み止めのロキソニンと一緒に飲む胃薬。毎食後服用で3日分だが、痛みがある時に飲めばよく、飲むタイミングもずらしていいとのこと。体調確認。しびれの件は三角巾つけて寝なければ起きないので問題なさそうとのこと。

 帰宅。とにかく身体を洗いたかった。入院当日の服を来ながら頭→顔を洗う。次に下半身を脱いで洗う。その後服を半身だけ脱いでになり怪我してない半身をあらう。患部のガーゼをとにかく濡らさないこと。
 一通り洗ったら入院用具含め全部洗濯。飯食って就寝。寝る時は患部とベッドの間にバスタオルを挟んで患部を高くしておく。

ここから仕事復帰まで自宅療養。

その3に続く。

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